ゲストより:自然の生態と雑木林
かつて東京にも、水田や畑、雑木林といった環境がごく身近にありました。人間と生きものが共存する多様かつ調和した自然環境があったのです。
水田や畑は作物生産の場であり、雑木林は肥料や、炭や薪などの燃料を得る場所でした。また雑木林は雨水を保水して水渇れや一時の洪水を防ぐ役目もあり、溜池や小川は水田や畑に水を供給する役目がありました。一方そこには生きものにとっても四季折々の生活がありました。春、水田に水が張られる頃には小動物が活動を始め、シギやチドリなどの渡り鳥がそれらを採食に訪れ、夏の雑木林にはカブトムシやクワガタムシなどの昆虫が吸蜜に訪れます。秋、収穫の終わった水田にはアカトンボが産卵に訪れ、冬の溜池にはカモ類が越冬に訪れます。雑木林は、人間や他の生き物にとって、とても大切な自然です。昔は、コナラやクヌギを切って木炭にしたり、椎茸作りのほだ木にしたり、落ち葉を集めて畑の肥料にしたり、焼き芋焼きをしたり、人間の生活になくてはならないものでした。春先には、切り株から新しい芽が生まれ、明るい林の中ではたくさんの花が咲き、虫や鳥にも住みやすい場所だったのです。炭焼きや肥料づくリが行われなくなり、雑木林が放っておかれると、明るい落葉樹にかわって葉がうっそうと繁る常緑の林になってしまうので、昔ながらの管理が必要となります。(東京湾野鳥公園・自然生態園にて) http://myshutter.haru.gs/yachoo/yachoo.htm
木材が、バイオマス資源として期待される現在、都市から消えて来た農山村の姿からは、新しい都市の生活や文化、仕組みづくりに必用な材料が色々と見えてきます。
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