民間の仕事、未来は・・>正しい姿勢>

NEXT CITY フォーラム フォーラム : 東京 民間の仕事、未来は・・>正しい姿勢>

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  • #972
    亀井 天元
    キーマスター

    中野区の平和の森公園から

    先日TBS噂の東京マガジンで
    中野区の平和の森公園の
    1万7千本の既存樹木が伐採されることが放送され、
    引き続き、哲学堂の緑についても
    篤く議論されていました。
    ~木を切るな!中野区公園騒動で区長を直撃~
    東京中野区の平和の森公園は緑が豊かで、お年寄りから子供まで、憩いの場として親しまれています。その公園の整備工事が先ごろ始まり、たくさんの木が伐採されていることを知った区民は、怒りをあらわにしています。この問題は2年半前に番組で取材し、区長はインタビューで、緑を守ると答えました。
    その約束はどうなったのか、・・・。

    近年中野ブロードウェイ1階の一等地に「まんだらけ」が出店。
    1973年開業の中野サンプラザは、区役所とともに新たな展開を目指して取り壊される。新しい区役所は、現区役所のはす向かいにある「中野体育館」用地への移設が計画され、新体育館の移転先は当初、廃校の跡地が候補とされていた。
    しかし中野区は平和の森公園への新体育館建設を決定。いつの間にか、負の連鎖(ブラックホール)に落ち込んでいないだろうか。しかも長い歳月をかけて育まれた貴重な自然の破壊をともなう公園再整備計画を(2016年2月の区民説明会、4月の意見交換会では、反対意見が大多数を占めた。)独断推進。300メートルトラックでは、オリンピック施設の補助競技場としても不十分な中途半端さだが・・・。皆が大切に思う憩いのオアシスを、莫大な費用をかけて破壊する計画が推し進められている。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=649
    確かに新国立にはバスで移動できる距離だが・・・、財政難から、区民より都や国に追従する区長の横顔が垣間見えるようだ。
    良好な住宅地としての中野区を大切にしていただき、住民税で賄える中野区を目指すべき。

    https://style.nikkei.com/article/DGXNASFE2304G_T20C14A6000000?channel=DF280120166607&style=1
    https://style.nikkei.com/article/DGXBZO43069630X20C12A6000000?channel=DF280120166607&style=1

    中野区は前述の計画だけでなく、起伏ある自然の地形が幼児の知育に大きく貢献する草地広場の築山をコンクリートで固めた滑り台に作り変えようとしたり、一区議の一声で、その築山からわずか10数mの場所に、煙をまき散らすBBQサイトの設置を決めたり・・・。
    グローバリズムに浸かり、既存の価値をきちんと評価できない一部の日本人の教育観や倫理観に、根本的な問題があるのではないか。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?topic_id=11
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=802

    哲学堂はだいぶ以前、中野の方から寄ったことがあります。
    大人用の運動施設(野球場2面)があったりもしますね。
    こちらを再整備して、新国立競技場の補助競技場(400メートルトラック)を整備するほうが、
    平和の森に運動施設を造るよりましなのではと思います。
    オリンピック関連で、無理にあとで役に立たないものを造ることもないのにと思っているところです。

    豊島区新庁舎から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=783

    細田邸から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=749

    歴史編 1(国の統一・貴族による政治の時代)
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=813

    東京都 不燃領域率 塗り替え から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=803

    豊島一族(豊島・中野)>>ブラックホール>>武蔵国(東京・埼玉・神奈川・川崎)
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=797

    地形から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=793

    地形と地盤と歴史から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=791

    やはり出ました!(補助73号・82号線 建設問題から・・・)
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=780

    Re: メガシティー東京の人口は3700万人超なのだ。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=727

    Re: (旧)豊島区立中央図書館について>豊島区立 熊谷守一美術館 開館>(旧)中央図書館用地売却へ>世田谷区のまちづくりについて>鈴木成文 邸の行方は>家守り 不燃化特区 のことなど>まちづくりは非常に大切なことなのに>経済力学 問題意識の共有へ>木密とは
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=698

    木密区から
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=697

    実家展なるもの
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=253

    公共空間は・・・>>>>>新しい公共・・・
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=249

    なんと!中野区では、CMrを公募・インハウスアーキテクトは?>>「笑い」にまつわる話>>中郵解体ストップ>>ポストモダン以降へ>>立体構成など>>オットーワグナー展>>Re:立体構成など
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=173

    中野区の場合 ほか
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=171

    豊島区新庁舎整備方針(案)示されるが、・・・
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=170

    説明会での発言、意見書の提出 他(武蔵国の豊嶋郡と多摩郡等)
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=94

    哲学堂公園(中野区)は利用者の半分が新宿区民、新宿区民からも親しまれている。中野区では20年五輪に向け再整備計画を17年に発表。児童遊園の7本のヒマラヤスギを伐採、多くの樹木を伐採。大幅に児童遊園を縮小する計画となっている。
    新宿区民を含む多くの住民から中野区議会に「児童遊園と周辺樹木の維持」を求める署名陳情が出された。新宿区は中野区の事業を見守りたいとしていたが、その後の中野区長選で、新人の酒井氏が現職の田中氏を破り新区長となり(2018年6月11日)、哲学堂再整備の計画見直しに期待が寄せられる状況となった。

    #968
    亀井 天元
    キーマスター

    雷雨のまち歩き(19日)より

    古くても新しくても
    味わいあるものはいいなあと思うのです。

    いいものは長く使えばよいのですが・・・。
    たまにテレビをつけると経済の話ばかりです。

    8月19日15 時~17時まち歩き(東長崎~椎名町)JIA城北地域会
    亀井が豊島の木密を案内します。

    前半は地域の地味な施設の見学など、
    新旧の建築物の見学などとなります。

    地域一帯はすべて不燃化特区に入っていますので、
    豊島区では解体費助成、建て替え後建物の設計及び工事監理費助成、更地の5年課税優遇扱いがあります。
    地区防災不燃化促進事業が進む場所では後退奨励金、建築費助成も同時に適用されます。

    東京都の特定道路整備事業が進む沿道30メートルには
    都市防災不燃化促進事業が進んでいます。
    道路予定地そのものには、東京都の補償費が出され、道路用地に収用されていきます。
    この補償費と、だぶる助成金部分は都市防災不燃化促進事業は適用できません。

    また地区防と特区助成と、都市防でだぶる部分にはどちら一方の助成となります。
    助成金事業はやがて終わりが来ます。
    法規制の新防火は法改正なければ長く影響してゆきます。

    後半は、比較的活発な建て替えが進む地区です。
    メンバーの泉さん、小池さんが手がけたアパートメントなども回りつつ、
    設計者のコメントもうかがえる貴重な機会となると思います

    豊島の周辺部(特区内)、いいものから困ったものまで色々な建築(専用や賃貸住宅)が混在しているところを見ることができます。再開発のような動きを誘導している地区もあります。
    今回の長崎・南長崎地区は、豊島区の特区の中でも比較的良好な状況にある方で、一番最後に特区の指定となった地域です。特区すべてに言えることは、より地域の個別性を生かしたまちづくりが必要ではないのかということです。

    この地域でいえば、中野、新宿、練馬との関連を暮し向きに取り込んだ発想が必要ではなかろうかと思っているところです。たとえば、哲学堂、林芙美子邸、佐伯祐三アトリエ、同潤会の住宅などのことです。千川上水だって材料になります。区も集めた税金を再支給する事務に没頭するだけでは、住空間の質の向上にはつながりません。税収の増加(住民税)にもつながりません。助成金はやがて終了します。その時に何が残り、その後はどうなるのか。合わせて考えておく必要があるのではないでしょうか。

    次回8月24日のスコラ東京15時~にて、(JIA館建築家倶楽部:建築交流部会)
    木密19区、不燃化特区内の助成金事業の説明をします。

    今度のまち歩きはそのようなのを見ながら歩きたいと思っています。

    ということで、8月19日にまち歩きを開きました。
    後半雨と雷の中を、木密の長崎・南長崎地区
    なかなかに得難いまち歩きの経験をしました。
    雨に追われるように椎名町の「正ちゃん」に吸い込まれることと相成りました。

    明日24日は15時より18時まで、JIA館1階の建築家倶楽部にて、
    建築交流部会にて、19日のまち歩きを踏まえた勉強会を開きます。
    http://www.jia-kanto.org/members/org_news/bukai_news/kenchiku-kouryu/bukai20170824.html

    19日当日は、後半ずぶ濡れとなりやむなく予定ルートを変更しました。
    見なかった長崎神社や金剛院(最近設置されたマンガ地蔵)などですが、
    椎名町駅のごく周辺ですので、ご自分で見に行ける範囲です。

    明日の勉強会は、
    現場状況を踏まえた上で、
    地域に踏み込んだ内容の意見交換になろうかと思います。
    もちろん告示15号はじめ法規と現実の問題点などにも及ぶ内容になろうかと存じます。

    オープンな会ですので、
    どなたもご参加いただければ幸甚です。

    打ちつける雨に追われるように駅前商店街にて解散。
    そんなことで話もままならない状況がありましたが、
    かえって印象的なまち歩きとなったように思います。

    追加されたルート
    ●いちご村

    省略された実施ルート
    ●参詣記念碑
    ●椎名町公園
    ●長崎神社
    ●マンガ地蔵
    ●金剛院
    ●椎名町駅

    当初の実施計画ルート
    2017・8・19(土)西武池袋線東長崎駅改札(15時集合)⇒椎名町駅(17時30分ころ解散)
    ●東長崎駅:北口側構内壁:千川上水説明板 ↓駅前密集地(再開発?)
    ●後退敷地(補助172)          ↓これより都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●駐車場(補助172収用地)        ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●W2階(管理良好・在来工法)住宅         ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●↓道路予定地の状況
    ●↓道路予定地の状況
    ●古い屋敷住宅             ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●店舗住宅(老朽) ↓駅南口店舗解体⇒11階建て(店舗・保育所・共住)日建設計
    ●笠間稲荷、●しっかりしたラスモル住宅2棟
    ●五郎久保稲荷神社 ↓これより地区防災不燃化促進事業実施道路(隣地工事中あり)
    創建年は不詳。長崎神社の末社。旧長崎村字五郎窪(南長崎3~5丁目)の人達によって祀られている。
    ●墓・石碑(伊佐佐兵衛の墓・大正5年9月建立)、
    ●木造2階(出し桁造りの旧商家) ↓これより地区防災不燃化促進事業実施道路
    ●岩崎家住宅   ↓これより清戸道沿い椎名町遺跡
    旧長崎村字五郎窪の旧家で、清戸道沿いで肥料や糠を商っていた。江戸時代の建築で、1918年(大正7)に解体されたが、その後、当時と同じ様式で再建された。平成28年9月から29年5月末日まで、耐震性向上のための工事が行われた。
    清戸道は江戸中期以降、近郊農家の野菜を神田市場へ運ぶ産業道路であった。現在の目白通りから南長崎2丁目の二又交差点から光和通りに入り、千川通りにつながる道。江戸と武蔵国多摩郡清戸を結ぶ道といわれており、清戸の農産物や練馬大根を江戸へ運ぶ輸送路となっていた。
    ●子育観音尊 ●天理教東府分教会(伝統木造建築) ↓椎名町小学校に近接
    ●区立南長崎花咲公園
    桜の大木とベンチあり。トキワ荘のヒーローたち(記念碑)、トイレあり。公園敷地内にトキワ荘の復元建築?がつくられることが決定している。樹木伐採やむなしか。敷地全体が椎名町遺跡文化財地区。新防火。無届と思しき倉庫類あり。
    ●トキワ荘跡地モニュメント   ↓ここまで椎名町遺跡
    ●松葉
    ラーメンの小池さんなど、多くのマンガに登場するラーメン店。ファンは必ず立ち寄るスポット。
    ●トキワ荘通りお休み処
    トイレあり。元お米屋さんの建物。資料あり。
    ●子育地蔵尊  ↓南長崎第二保育園に近接⇒アパートメント惣「アパート惣」に抜けるルート上に、共同「井戸」があります。昔から、長崎の地域では 、数軒で井戸を共有していたそうで、唯一?の残存物。アトリエ村(長崎2丁目)でもそのような形態であったそうです。さくらが丘パルテノンあたりのことと連動した話(説明板)の設置で、井水のくみ上げも故障のようだが、地域の生活史上の、貴重な遺構の一つではないか。
    アパート惣は、周辺に取り込まれた中庭を持つことで、同じオーナーの周辺既存建築の空室も減ったという…。
    ⇒アパートメント空(泉 幸輔の共住、空はバーベキューのできる中庭など共同空間・みどりをつくるため容積限度を抑えて建築)。
    1710(宝永7)年、長崎村字五郎窪の三又路(長崎3-2-1)、現在の交番の位
    置に建立された。道標を兼ねる。子育地蔵として信仰されたが、1938(昭和13)年
    目白通りの拡幅工事により現在地に移転。由来碑が建つ。
    ●いちご村(小池正人)
    ●参詣記念碑
    金剛院の境外仏堂・閻魔堂の一角に建つ。1813年(文化10)年の羽黒三山参詣と西国・板東・秩父の合計百観音巡拝記念碑がある。ほかに像容十三仏角柱碑も建つ。
    ●椎名町公園
    無届と思しき倉庫類が立ち並ぶ。
    ●シーナと一平
    元とんかつ屋、民泊など。 ↓不燃化特区(戸建て建て替え促進事業進行中現場)
    ●長崎神社
    旧長崎村の鎮守。江戸時代には十羅刹女社といい、1733(享保18)年の手水鉢に刻字がある。本殿は1849年(嘉永2)年に建立、伝統木造建築。椎名町駅車場開設記念碑、日露戦没記念碑が建つ。5月の第2日曜日には、江戸時代から続く長崎獅子舞(区指定民俗文化財)が奉納される。
    ●マンガ地蔵
    最近設置された。
    ●金剛院
    真言宗豊山派。蓮華山仏性寺。1522(大永2)年創立。1709(宝永6)年観音堂の他(長崎3-28)より移転。1780(安永9)年の薬医門様式の山門(赤門)、阿弥陀如来画像と庚申塔、1877(明治10)年の馬頭観音がある。山門前には長崎不動尊と1796(寛政8)年の地蔵を祀る。庫裏と本堂は国登録有形文化財。
    ●椎名町駅:南口案内板&壁画&ギャラリー
    トキワ荘ゆかりのマンガ家によるイラスト等が描かれた案内板と壁画。ギャラリーでは豊島区ゆかりのマンガ家紹介展示を行うこともある。駅の発車メロディーは「おれは怪物くんだ」。

    参加者は以下となっております。

    JIA城北・JIA中野・豊島区関係職員など・
    JIA建築交流部会・JIA三多摩・
    中野たてもの応援団・東京士会
    ーーーーーーーーーーーー
    合計 まち歩き =25名
    懇親会 (18名出席 )

    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=767

    19日のまち歩きでは、途中から雷雨となり、予定コースの3分の1を残し、椎名町駅周辺にて解散、有志による懇親会となり、趣旨が十分伝わったのかいささか心配もあり、8月24日(木)15時から18時(CPD3単位)、JIA館1階建築家倶楽部にて、見学後の勉強会を開いた。
    見学会当日は、JIAだけでなく、豊島区・まちづくり専門員、地元在住区民、豊島区職員、荒川区職員、滝野川探検隊メンバー、元豊島区駒込地域創造館指導員、中野たてもの応援団、東京建築士会会員など多方面からの参加もあり、情報交換の場としても大変貴重な機会となった。
    たとえば、東京建築士会では「東京ヘリテージマネージャー養成講座」なども開催され、東京の開発と保全、防災的安全と文化的安寧、等々の間に矛盾が多々あり、根気強い対応が迫られていることを官民関係なく学んでいる人たちもいるという。そうした状況下、世界遺産の登録や赤坂離宮の一般公開など、国宝級の上位の次元では社会的ヘリテージの価値も少しずつ一般に認知されてきているものの、身の回りの相続不動産や空き家等への配慮は、まだまだで、地道な対応が必要の認識を確かめる見学会となった。木密(不燃化特区)への取り組みは特別区19区で進んでいる。
    KNITではNは入っていない。
    http://www.jia-kanto.org/johoku/knit/
    またすべての区が同じようなメニューで進めているわけではないのだ。品川区では歴史的なものを調査するとか、新宿区は更地の減免を紹介するだけとか、
    JIA新宿地域会(新宿建築景観100景)のマップはなかなかのものですね。渋谷区も慎重です。今回のまち歩きで、豊島区の素朴でいいものを見て歩くことで、改めてヘリテージの何たるかを感じることができる機会ともなった。
    城北地域会のみならず、多様な所属の関係者が、雷雨の状況にもかかわらず、ずぶ濡れになりながらもまち歩きを挙行したことの意義を、改めて強く感じているところだ。

    2017/08/19 「街の歴史・木密とみどり」豊島のまち歩き

    #969
    亀井 天元
    キーマスター

    雷雨のまち歩き(19日)より

    古くても新しくても
    味わいあるものはいいなあと思うのです。

    いいものは長く使えばよいのですが・・・。
    たまにテレビをつけると経済の話ばかりです。

    8月19日15 時~17時まち歩き(東長崎~椎名町)JIA城北地域会
    亀井が豊島の木密を案内します。

    前半は地域の地味な施設の見学など、
    新旧の建築物の見学などとなります。

    地域一帯はすべて不燃化特区に入っていますので、
    豊島区では解体費助成、建て替え後建物の設計及び工事監理費助成、更地の5年課税優遇扱いがあります。
    地区防災不燃化促進事業が進む場所では後退奨励金、建築費助成も同時に適用されます。

    東京都の特定道路整備事業が進む沿道30メートルには
    都市防災不燃化促進事業が進んでいます。
    道路予定地そのものには、東京都の補償費が出され、道路用地に収用されていきます。
    この補償費と、だぶる助成金部分は都市防災不燃化促進事業は適用できません。

    また地区防と特区助成と、都市防でだぶる部分にはどちら一方の助成となります。
    助成金事業はやがて終わりが来ます。
    法規制の新防火は法改正なければ長く影響してゆきます。

    後半は、比較的活発な建て替えが進む地区です。
    メンバーの泉さん、小池さんが手がけたアパートメントなども回りつつ、
    設計者のコメントもうかがえる貴重な機会となると思います

    豊島の周辺部(特区内)、いいものから困ったものまで色々な建築(専用や賃貸住宅)が混在しているところを見ることができます。再開発のような動きを誘導している地区もあります。
    今回の長崎・南長崎地区は、豊島区の特区の中でも比較的良好な状況にある方で、一番最後に特区の指定となった地域です。特区すべてに言えることは、より地域の個別性を生かしたまちづくりが必要ではないのかということです。

    この地域でいえば、中野、新宿、練馬との関連を暮し向きに取り込んだ発想が必要ではなかろうかと思っているところです。たとえば、哲学堂、林芙美子邸、佐伯祐三アトリエ、同潤会の住宅などのことです。千川上水だって材料になります。区も集めた税金を再支給する事務に没頭するだけでは、住空間の質の向上にはつながりません。税収の増加(住民税)にもつながりません。助成金はやがて終了します。その時に何が残り、その後はどうなるのか。合わせて考えておく必要があるのではないでしょうか。

    次回8月24日のスコラ東京15時~にて、(JIA館建築家倶楽部:建築交流部会)
    木密19区、不燃化特区内の助成金事業の説明をします。

    今度のまち歩きはそのようなのを見ながら歩きたいと思っています。

    ということで、8月19日にまち歩きを開きました。
    後半雨と雷の中を、木密の長崎・南長崎地区
    なかなかに得難いまち歩きの経験をしました。
    雨に追われるように椎名町の「正ちゃん」に吸い込まれることと相成りました。

    明日24日は15時より18時まで、JIA館1階の建築家倶楽部にて、
    建築交流部会にて、19日のまち歩きを踏まえた勉強会を開きます。
    http://www.jia-kanto.org/members/org_news/bukai_news/kenchiku-kouryu/bukai20170824.html

    19日当日は、後半ずぶ濡れとなりやむなく予定ルートを変更しました。
    見なかった長崎神社や金剛院(最近設置されたマンガ地蔵)などですが、
    椎名町駅のごく周辺ですので、ご自分で見に行ける範囲です。

    明日の勉強会は、
    現場状況を踏まえた上で、
    地域に踏み込んだ内容の意見交換になろうかと思います。
    もちろん告示15号はじめ法規と現実の問題点などにも及ぶ内容になろうかと存じます。

    オープンな会ですので、
    どなたもご参加いただければ幸甚です。

    打ちつける雨に追われるように駅前商店街にて解散。
    そんなことで話もままならない状況がありましたが、
    かえって印象的なまち歩きとなったように思います。

    追加されたルート
    ●いちご村

    省略された実施ルート
    ●参詣記念碑
    ●椎名町公園
    ●長崎神社
    ●マンガ地蔵
    ●金剛院
    ●椎名町駅

    当初の実施計画ルート
    2017・8・19(土)西武池袋線東長崎駅改札(15時集合)⇒椎名町駅(17時30分ころ解散)
    ●東長崎駅:北口側構内壁:千川上水説明板 ↓駅前密集地(再開発?)
    ●後退敷地(補助172)          ↓これより都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●駐車場(補助172収用地)        ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●W2階(管理良好・在来工法)住宅         ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●↓道路予定地の状況
    ●↓道路予定地の状況
    ●古い屋敷住宅             ↓都市防災不燃化促進事業実施地区
    ●店舗住宅(老朽) ↓駅南口店舗解体⇒11階建て(店舗・保育所・共住)日建設計
    ●笠間稲荷、●しっかりしたラスモル住宅2棟
    ●五郎久保稲荷神社 ↓これより地区防災不燃化促進事業実施道路(隣地工事中あり)
    創建年は不詳。長崎神社の末社。旧長崎村字五郎窪(南長崎3~5丁目)の人達によって祀られている。
    ●墓・石碑(伊佐佐兵衛の墓・大正5年9月建立)、
    ●木造2階(出し桁造りの旧商家) ↓これより地区防災不燃化促進事業実施道路
    ●岩崎家住宅   ↓これより清戸道沿い椎名町遺跡
    旧長崎村字五郎窪の旧家で、清戸道沿いで肥料や糠を商っていた。江戸時代の建築で、1918年(大正7)に解体されたが、その後、当時と同じ様式で再建された。平成28年9月から29年5月末日まで、耐震性向上のための工事が行われた。
    清戸道は江戸中期以降、近郊農家の野菜を神田市場へ運ぶ産業道路であった。現在の目白通りから南長崎2丁目の二又交差点から光和通りに入り、千川通りにつながる道。江戸と武蔵国多摩郡清戸を結ぶ道といわれており、清戸の農産物や練馬大根を江戸へ運ぶ輸送路となっていた。
    ●子育観音尊 ●天理教東府分教会(伝統木造建築) ↓椎名町小学校に近接
    ●区立南長崎花咲公園
    桜の大木とベンチあり。トキワ荘のヒーローたち(記念碑)、トイレあり。公園敷地内にトキワ荘の復元建築?がつくられることが決定している。樹木伐採やむなしか。敷地全体が椎名町遺跡文化財地区。新防火。無届と思しき倉庫類あり。
    ●トキワ荘跡地モニュメント   ↓ここまで椎名町遺跡
    ●松葉
    ラーメンの小池さんなど、多くのマンガに登場するラーメン店。ファンは必ず立ち寄るスポット。
    ●トキワ荘通りお休み処
    トイレあり。元お米屋さんの建物。資料あり。
    ●子育地蔵尊  ↓南長崎第二保育園に近接⇒アパートメント惣「アパート惣」に抜けるルート上に、共同「井戸」があります。昔から、長崎の地域では 、数軒で井戸を共有していたそうで、唯一?の残存物。アトリエ村(長崎2丁目)でもそのような形態であったそうです。さくらが丘パルテノンあたりのことと連動した話(説明板)の設置で、井水のくみ上げも故障のようだが、地域の生活史上の、貴重な遺構の一つではないか。
    アパート惣は、周辺に取り込まれた中庭を持つことで、同じオーナーの周辺既存建築の空室も減ったという…。
    ⇒アパートメント空(泉 幸輔の共住、空はバーベキューのできる中庭など共同空間・みどりをつくるため容積限度を抑えて建築)。
    1710(宝永7)年、長崎村字五郎窪の三又路(長崎3-2-1)、現在の交番の位
    置に建立された。道標を兼ねる。子育地蔵として信仰されたが、1938(昭和13)年
    目白通りの拡幅工事により現在地に移転。由来碑が建つ。
    ●いちご村(小池正人)
    ●参詣記念碑
    金剛院の境外仏堂・閻魔堂の一角に建つ。1813年(文化10)年の羽黒三山参詣と西国・板東・秩父の合計百観音巡拝記念碑がある。ほかに像容十三仏角柱碑も建つ。
    ●椎名町公園
    無届と思しき倉庫類が立ち並ぶ。
    ●シーナと一平
    元とんかつ屋、民泊など。 ↓不燃化特区(戸建て建て替え促進事業進行中現場)
    ●長崎神社
    旧長崎村の鎮守。江戸時代には十羅刹女社といい、1733(享保18)年の手水鉢に刻字がある。本殿は1849年(嘉永2)年に建立、伝統木造建築。椎名町駅車場開設記念碑、日露戦没記念碑が建つ。5月の第2日曜日には、江戸時代から続く長崎獅子舞(区指定民俗文化財)が奉納される。
    ●マンガ地蔵
    最近設置された。
    ●金剛院
    真言宗豊山派。蓮華山仏性寺。1522(大永2)年創立。1709(宝永6)年観音堂の他(長崎3-28)より移転。1780(安永9)年の薬医門様式の山門(赤門)、阿弥陀如来画像と庚申塔、1877(明治10)年の馬頭観音がある。山門前には長崎不動尊と1796(寛政8)年の地蔵を祀る。庫裏と本堂は国登録有形文化財。
    ●椎名町駅:南口案内板&壁画&ギャラリー
    トキワ荘ゆかりのマンガ家によるイラスト等が描かれた案内板と壁画。ギャラリーでは豊島区ゆかりのマンガ家紹介展示を行うこともある。駅の発車メロディーは「おれは怪物くんだ」。

    参加者は以下となっております。

    JIA城北・JIA中野・豊島区関係職員など・
    JIA建築交流部会・JIA三多摩・
    中野たてもの応援団・東京士会
    ーーーーーーーーーーーー
    合計 まち歩き =25名
    懇親会 (18名出席 )

    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=767

    19日のまち歩きでは、途中から雷雨となり、予定コースの3分の1を残し、椎名町駅周辺にて解散、有志による懇親会となり、趣旨が十分伝わったのかいささか心配もあり、8月24日(木)15時から18時(CPD3単位)、JIA館1階建築家倶楽部にて、見学後の勉強会を開いた。
    見学会当日は、JIAだけでなく、豊島区・まちづくり専門員、地元在住区民、豊島区職員、荒川区職員、滝野川探検隊メンバー、元豊島区駒込地域創造館指導員、中野たてもの応援団、東京建築士会会員など多方面からの参加もあり、情報交換の場としても大変貴重な機会となった。
    たとえば、東京建築士会では「東京ヘリテージマネージャー養成講座」なども開催され、東京の開発と保全、防災的安全と文化的安寧、等々の間に矛盾が多々あり、根気強い対応が迫られていることを官民関係なく学んでいる人たちもいるという。そうした状況下、世界遺産の登録や赤坂離宮の一般公開など、国宝級の上位の次元では社会的ヘリテージの価値も少しずつ一般に認知されてきているものの、身の回りの相続不動産や空き家等への配慮は、まだまだで、地道な対応が必要の認識を確かめる見学会となった。木密(不燃化特区)への取り組みは特別区19区で進んでいる。
    KNITではNは入っていない。
    http://www.jia-kanto.org/johoku/knit/
    またすべての区が同じようなメニューで進めているわけではないのだ。品川区では歴史的なものを調査するとか、新宿区は更地の減免を紹介するだけとか、
    JIA新宿地域会(新宿建築景観100景)のマップはなかなかのものですね。渋谷区も慎重です。今回のまち歩きで、豊島区の素朴でいいものを見て歩くことで、改めてヘリテージの何たるかを感じることができる機会ともなった。
    城北地域会のみならず、多様な所属の関係者が、雷雨の状況にもかかわらず、ずぶ濡れになりながらもまち歩きを挙行したことの意義を、改めて強く感じているところだ。

    2017/08/19 「街の歴史・木密とみどり」豊島のまち歩き

    #970
    亀井 天元
    キーマスター

    19日のまち歩きを踏まえた勉強会より

    8月24日(木)15時から18時(CPD3単位)、JIA館1階建築家倶楽部にて

    都内木密19区の助成金事業について15時から18時ころまで豊島区を事例に説明します。
    現状(まちの様子)19日のおさらい。
    都内19区で展開されている助成金も、区によって細かい点は違います。
    現地の個別の問題点→質疑、意見交換など。
    19日に現場を歩いてから話を聞けば助成金もすぐ理解できます。
    いずれにせよ、都と国から出てくる補助金活用ですので、
    どこも共通認識(共通の問題点もあるということです)。

    24日は、休憩入れて3時間に及ぶ長崎・南長崎地区の問題を事例として
    木密19区などで進むまちづくりについて、
    建築について、深くお考えいただけたと思います。

    おおむねどこも相当に大味です。
    いいものも悪いものも区別なく廃棄しているのです。
    豊島区では内容に関係なく、築15年で木造は老朽除却対象となっています。どこも土木主体に進んでいるためです。
    慎重に取り組む新宿、渋谷、葛飾に本音をいろいろ聞くべきです。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=740
    現在木密区部には、各種の助成金事業が展開しています。
    これらは確かに建て替えを考えていた人にとっては渡りに船
    しかし、助成金を当て込みすぎた事業はやがて破綻をきたす場合もあります。

    助成金事業とスライドして新防火などの法規制を導入しています。
    このことはまちづくりを防災防火の性能アップだけでバンバン推し進めている証拠です。
    建築的なまちの楽しさや地域の生活についての配慮がきわめて閉鎖的になっています。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=738

    共同生活の面影残る昔のアパートがどんどんなくなってゆく中、
    花咲公園のように、桜の大木の下の憩いの空間が熟成しているところを壊して、しかも埋立土壌による液状化の危険がある敷地、さらに新防火、椎名町遺跡地区に、いったいどのような復元建築を造ろうと(それこそ費用対効果?)するのか・・・。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=765

    伊佐佐兵衛の墓と清戸道の木造の旧商家(出し桁造り)に挟まれた防災生活道路の交差点、こうした場所をどのように今後整備してゆくのか。防災生活道路とは(・・?その楽しくて豊かなイメージある人が決めた事なのか?・・・。)
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=753
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=707

    学校や保育園そばの子育て地蔵尊、400年以上の歴史を持つ久保神社(鎮守の森)や、長崎神社のような伝統木造建築、比較的新しい方でもシンメトリーな唐破風を持つ天理教東府分教会の伝統木造、こうした建築や施設が醸す地域コミュニティーの維持・・・?。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=753

    オリンピックまでにということで、一方的に投入されやがて終わる助成金によるまちづくり、その後の施設の維持管理コストは・・・。
    今度壊すときの膨大な石膏ボードの処分費は、今でも買う時と一緒ですが・・・。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=760

    木密の中で、アパートメント惣のような建築ができるとなぜ周辺建物の空室がなくなるのか。なぜ建築家は木密の中、かつての桜が丘パルテノンをモチーフにいちご村を創ったのか。

    当日の雷雨により省略された実施ルート(●)
    だけでも、
    いいもの悪いもの、困ったものなど、
    政治や経済のはざまの苦しさのみなぎるものが散見される。
    まあそうしたことすら感じることもない御仁らには、
    その存在意義すら無縁のことかもしれないのだが。
    氏子や檀家、消防団、青年団など地域のコミュニテ―を支えてきた人たちは、
    まちの状況を理解しているのだろうか。

    ●参詣記念碑
    金剛院の境外仏堂・閻魔堂の一角に建つ。1813年(文化10)年の羽黒三山参詣と西国・板東・秩父の合計百観音巡拝記念碑がある。ほかに像容十三仏角柱碑も建つ。
    ●椎名町公園
    無届と思しき倉庫類が立ち並ぶ。
    ●シーナと一平
    元とんかつ屋、民泊(ホテル?)
    など。 ↓不燃化特区(戸建て建て替え促進事業進行中現場)
    ●長崎神社
    旧長崎村の鎮守。江戸時代には十羅刹女社といい、1733(享保18)年の手水鉢に刻字がある。本殿は1849年(嘉永2)年に建立、伝統木造建築。椎名町駅車場開設記念碑、日露戦没記念碑が建つ。5月の第2日曜日には、江戸時代から続く長崎獅子舞(区指定民俗文化財)が奉納される。
    ●マンガ地蔵
    最近設置された。
    ●金剛院
    真言宗豊山派。蓮華山仏性寺。1522(大永2)年創立。1709(宝永6)年観音堂の他(長崎3-28)より移転。1780(安永9)年の薬医門様式の山門(赤門)、阿弥陀如来画像と庚申塔、1877(明治10)年の馬頭観音がある。山門前には長崎不動尊と1796(寛政8)年の地蔵を祀る。庫裏と本堂は国登録有形文化財。
    ●椎名町駅:南口案内板&壁画&ギャラリー
    トキワ荘ゆかりのマンガ家によるイラスト等が描かれた案内板と壁画。ギャラリーでは豊島区ゆかりのマンガ家紹介展示を行うこともある。駅の発車メロディーは「おれは怪物くんだ」。

    先の方向のないままとにかく進めるまちづくり。
    都は初めに設定したときの不燃領域率の根拠を示していますか?

    検査すら不完全な時代の建築の耐火建築物、準耐火建築物を、
    そのとき、だれがどうやって(専門家ですらとても目視では困難なことを)判断し決めたのか?
    それとも最初はどこも0パーセントだったのでしょうか。

    どこかなにかおかしいとは思いませんか?

    一度既存の都市を初期バウハウスの視点で、
    すなわち、機能・形態・色彩を一度分離し、
    分析しなおす必要があるのではないのでしょうか。
    防災防火性の重要度がこのことを凌駕するのだとしたら、
    建築などしないに越したことはないのです。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=742
    https://www.momat.go.jp/am/exhibition/the-japanese-house/
    (所蔵作品展のDeath of Woods:戸谷成雄のほうがわかりやすいかもしれない。)
    https://www.marubeni-sys.com/infinite-ideas/3dprint/roche/index.html

    気が付いたらだめになったでは遅すぎるのです。
    このことを多くの多様な建築家に理解していただくこと、
    変えるべきは憲法より先に基準法なのです。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=747
    いい仕事をやりやすい地方や海外でなく、
    東京の中心地区から進めてほしい。

    地域の特徴や独自性を失わないように、地方の自治体などでは防火地域を準防火地域に指定しなおす地域もあるのですが、このまま都心部がますます人間性を無視した過度に人工的な(日本の住文化などへの配慮が感じられない経済オンリー、防災防火の御旗のもとのまちづくりに入り込んでゆくこと)・・・が、ほんとによいのだろうかといつも疑問を感じています。

    特に区部の住宅政策はなっていない。
    https://www.momat.go.jp/am/exhibition/the-japanese-house/
    一過性の住民しかいなくなってるようでは
    将来がとても心配です。都市型住宅と称するワンルームマンションや違反建築と紛らわしいゲストハウスとやら(公共施設も含め、用途変更なしの手続き義務違反)が増えております。このような住環境には一過性住民は来ても、長く住んで地域に溶け込み暮らしてゆくような人は住んではくれないでしょう。結果区の財政の大事な財源である住民税はますます細り、一極集中による街の維持費はおろか、ますます財政需要は都や国の補助金や交付金に頼ることとなり、独自の地域性などに及ぶ配慮などはますます希薄化するわけで、どこも均質化し国力は衰退します。武蔵野市や三鷹市が19区部とは袂を分かったのは当然です。
    https://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-danka/info.html
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=762

    豊島区ではこのところいくつかの神社仏閣で、以前の準防火地域の時の建築確認による、
    重垂木の寺院建築がいわゆる駆け込みでつくられたり、屋根の吹き替えと称した大規模な改修が
    進められたりが目に付くこととなっています。
    少し先を見据えたら当然の現象です。朽ちたらもうできない建築ですから。
    このような悲鳴が聞こえてきそうな現場にもお構えなし、
    気にすることもなく、かつて不要なダムをバンバン造ってきたのと同じように、

    環境問題


    無神経な土建事業的まちづくりが
    400年都市で進められているのです。

    https://www.change.org/p/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81-%E5%A5%84%E7%BE%8E%E5%A4%A7%E5%B3%B6-%E5%98%89%E5%BE%B3%E6%B5%B7%E5%B2%B8%E3%82%92%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E3%81%AA%E8%AD%B7%E5%B2%B8%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E6%95%91%E3%81%8A%E3%81%86/sign?utm_medium=email&utm_source=aa_sign&utm_campaign=133953&sfmc_tk=94G6QcRMaUjpRg0lzZK8%2fUGAZQ%2bz91VfaXiyZgjx%2b4LKOQkwPZk4rSeAr814ywAX&j=133953&sfmc_sub=155209276&l=32_HTML&u=25740537&mid=7259819&jb=71

    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=766
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?topic_id=74

    https://www.diaart.org/collection/spiraljettyaerials

    #971
    亀井 天元
    キーマスター

    雷雨のまち歩きより>続く勉強

    先日長崎3の特区解体現場調査で、
    古井戸を発見しました。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=766

    この現場、都市防の申請はしないとのこと。
    つまり今後敷地売却の方向のようですが・・・。

    共同生活の面影残る昔のアパートがどんどんなくなってゆく中、
    花咲公園のように、桜の大木の下の憩いの空間が熟成しているところを壊して、
    しかも埋立土壌による液状化の危険がある敷地、さらに新防火、椎名町遺跡地区に、
    いったいどのような復元建築を造ろうと(それこそ費用対効果?)するのか・・・。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=767

    先の方向のないままとにかく
    進めるまちづくり。
    都は初めに設定したときの不燃領域率の根拠を示していますか?
    完了検査すら不完全な時代の建築の耐火建築物、準耐火建築物を、
    そのとき、だれがどうやって(専門家ですらとても目視では困難なことを)何万棟にも及ぶ建物を判断し、重要な初期値を決めたのか?
    それとも最初はどこも0パーセントから始めたのでしょうか。

    どこかなにかおかしいとは思いませんか?
    一度既存の都市を初期バウハウスの視点で、
    すなわち、機能・形態・色彩を一度分離し、
    分析しなおす必要があるのではないのでしょうか。

    防災防火性の重要度がこのことを凌駕するのだとしたら、
    建築などしないに越したことはないのです。


    レム・コールハウスの建築
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B9+%E4%BD%8F%E5%AE%85&sa=X&ved=0ahUKEwi8x_fWt6vWAhUKOrwKHcHnBqMQ1QIIeSgA&biw=1301&bih=590


    ジャン・ヌーベルの建築
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BD%8F%E5%AE%85&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwiJ6Pa9uKvWAhWJwLwKHX5GCNEQsAQIJg&biw=1301&bih=590


    フランク・ゲリーの建築
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BD%8F%E5%AE%85&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjyuI6yuavWAhWBfLwKHTUvA7oQsAQIJg&biw=1301&bih=590

    世田谷区の展示最終日で
    コンペ案の6点を見てきました。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=763
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=768

    東京国立近代美術館の「日本の家」展(10月29日まで)にも
    出かけてみようと思っています。

    日本の家1945とコレクションの展示、
    彫刻展観てきました。
    建築より戸谷さんの彫刻の方がわかりやすい感じでした。

    蚊取り線香のような造形物の画像なども観てきました。
    上空からでないとなんだかわからないというスケールのでかさは、
    ちょっと日本ではお目にかかれませんね。

    日本人だと、三島 由紀夫の金閣寺の様な、
    美は適度な大きさにある感性でしょうか。

    芦原さんの街並みの美学にもそんなくだりがありましたね。

    よく出てくる言葉の
    ビーバイシーのビーって
    なんですか。

    分子に入れる数字なんでしょうが・・・。
    そもそも分母(カネ)と何か関係があるんでしょうか?

    B/C= ベネフィット/コスト
    で、費用便益分析というのが日本語訳かな

    建築でいうBは、
    土木ほど単純じゃあないですよ。
    都市工ではどのように考えているんでしょうか。

    便益という視点では、
    機能だけに近い話になってしまうので、
    形態とか色彩とかの視点が抜けている。
    建築ではほかに匂いとか安らぎとか
    空間や材質の味わいと言ったものまで含まれるのです。

    ですので、そのような数値にむきになることに、
    相対的な価値をあまり感じません。

    某市の区画整理事業のB/C第三者委員会にでたとき、富士山を美しく眺望できるように配置する道路や公園の便益の評価を意見した覚えがあります。
    それでも、毎日自分の家の後ろに富士山が見えるのは”うっとうしい”という話を、もっと以前にどこかで聞いたことも覚えています。
    つまらない公共事業の実施をチェック・・・経営採算勘定で評価・・・世の中が求めるのだから、しょうがないのかもしれませんが、
    どこか寂しいですね。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?topic_id=50

    「蚊取り線香」は、ロバート・スミッソン?

    日本人は数値が好きなんですよ。
    90点の方が60点より優等だと考えてしまう。
    そんなことでまちづくりされたら市民(幅があるんです)はたまらんでしょう。
    どこも同じように、パワーを失った死のまちとなってしまう。
    ほんとに優等なのは点などつかないんですよ。
    環境指標なども過度に数値化するのはいかがなものかと考える方です。
    そんなことでまちづくりされたら市民(幅があるんです)はたまらんでしょう。
    どこも同じように、パワーを失った死のまちとなってしまう。

    日本にはスミッソンやモリスを理解できる人は少ないかもしれませんが、
    機能を無視したところにピュアアートが存在するわけで、
    その意味では日本の家1945より戸谷成雄の木の刻み造形の方が、
    一般にはわかりやすいだろうと思うのです。

    以前、分倍河原で大規模商業施設がつくられるときに、
    いろいろ注文だしをしたことがあります。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?topic_id=4
    その中で、やはり富士山の見える景色(もともと府中崖線のハケ上からは富士山の景観が素晴らしいのです)を多くの人が共有できるように要望した記憶があります。つまりハケ下の大規模施設の屋上は
    地域施設として市民の共有空間でもあると主張したわけです。
    又、敷地内に残る稲荷さんの夫婦銀杏を移植して残すように要望しました。
    その他細かいものは忘れましたが、
    この時に多くの人といわゆるBについて論じあったことがあります。
    結果、郊外の車利用の大規模商業施設としては、
    屋上の駐車場スペースを譲れなかったようでした。
    しかし夫婦銀杏は残って、今もとても立派な姿で
    大規模施設に寄り添っています。
    しかしこの施設の盛り上がりにともなって、
    やむなく去って行った同様の古い施設や
    リノベ(正確にはコンバージョン)で用途変更した施設も出ました。

    時代の変化で変わることはいいのですが、
    積み重ねの中で変わるのは許容できても、
    意に反し(知らないうちに)ぽっきりとやられてたら
    それこそたまらんだろうということです。
    平均値で埋め尽くされ、2度とできないようなものを失うことには、
    無関心ではいられません。

    建築は彫刻ではありませんが、
    社会的な存在ですから彫刻性もあります。
    風景ということからいえば絵画性もあるし、
    空間の質ということからいえば
    かなり抽象的なもの。
    精神的なよりどころとなれば宗教性もあります。
    物質的な理解だけで理解できない建築の本質はここら辺にあるのです。

    景観となると具体的過ぎて私には急に色あせた議論にしか感じられません。

    東京都の方針で19区がひたすら頑張るというのも・・・いかにも脳がないでしょう。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?topic_id=71

    渋谷区は15年ぶりに、都区財調(都からの交付金)に頼らずとも財政需要が成り立つように回復したようです。
    地域の特徴を生かした力強い(住民主体の)まちづくりを進めてほしいものです。

    中部大学の武田さんなんかは、100年後は都市はドームになるとか言ってますが、
    雨や風も身近に感じられるのが日本の住宅。四季の変化を感じ感性豊かに暮らすことがこの国を育ててきたのです。
    家展、清家さんの斎藤先生の家、実寸模型で力入ってました。
    最近変なホテルとかいうのもできてきてるそうで、
    恐竜のマシンがいろいろ働いているようです。
    そんなことからすると、まあ変わった人のための住まいというのが出てきてもいいのでしょうけれど。
    合法的なら・・・、ワンルームに6人とか・・・?
    耳に入るのはひどい話ばかりですね。
    豊島区ではまともな建て主になりえそうな住民が
    助成金の権利とも売って出ていく人が目立ってきました・・・。

    東京国立近代美術館の収蔵展示で
    柳原義達の女体ブロンズは素晴らしい。
    すご迫力でした。
    そして、豊島区内某施設に柳原の鳩があるのですが、
    それはあまりに無防備に扱われています。
    それとも施設がなくなるときに捨て去られるのでしょうか。
    豊島区旧庁舎の区内美術家寄贈の1階ロビーに在ったブロンズや
    エントランス入口左手の壁にあったレリーフはどこに行ってしまったのでしょうか。
    屋上出口のペントハウスには、半世紀以上日の目も見ないままの「たらちねの鐘」があったのですが、
    (かつて、丸物の屋上にあって青年たちに帰宅の時刻を告げていた。旧庁舎ができたときにペントハウスの上に
    設置される予定であったが、そのまま放置されていた青銅の鋳造品。立派なもので、当時100万くらいかけて特別に鋳造させたそうです。)
    これもどうなったのか。
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=251
    今流行りのビーバイシー(土木系の用語ですが)が問題にならんから片づけられた(捨てられた)というのでしょうか。
    とんでもないことだとは思いませんか。

    https://www.next-city.com/main/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=113
    https://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=773

    #973
    亀井 天元
    キーマスター

    Re: 中野区の平和の森公園から

    中野区も豊島区と同じで
    財政状況がよくない。

    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=820

    ただしいろいろ賑わいがあるので
    何とか上昇気流に乗ることに夢中になる。
    次々いろいろつくりこむ。
    これまでのことはすべて断捨離モードでしょうか。
    大きなカネが投入されるがそれは皆どなたかの借金

    国や都のカネなら税金だから、それでも・・・ですが、
    民間資金に誰が貸し出しているかということには
    あまり興味がいってないですね。
    新宿区の高層ビルはどんどん○○資本に買い占められています。

    豊島区は大きなツケを区民に負わせたが、
    中野区もよく似た動きになっているように思っています。
    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=829

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    #974
    亀井 天元
    キーマスター

    Re: 細田邸から

    細田邸も都の道路事業により収用(補償交渉)かと思っていましたが・・・。
    都市の憩い空間としての活用が盛り上がっていることは、きわめて注目に値することです。
    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=749

    中野区の補助215線は、見直し検討路線(見直しの検討)
    に入ったようです。
    しかし、どうして今頃かということですね。
    http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kiban/tokyo/pdf/houshin.pdf
    これは、区民と行政のやり取りもないまま、
    現場を見たこともない現状を理解してない、あるいは理解できない連中が、
    机上の線引きで物事決めているからです。
    住民側も受け身になりがちな傾向がありますので、
    行政任せであったこと、
    相手が見えていなかったことは否めないところです。

    細田邸にかかっている都道補助133号線(都第三建設事務所)の方はどうなるのか。
    http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/03/20p3v900.htm

    区部では防災生活道路と称して
    少し幅員の広い道路(6メートル)をつくろうとしています。
    どんどん人が暮らす場所ではなくなっていますね。

    豊島区でも進められておりますが、
    2項道路すらままならないのに、これから道路になるかもわからない
    蛇球空間を、車がどんどん入ってくるとこにあえてつくろうとしているのです。
    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=706
    子供や年寄りの事故が増えるでしょうね。

    細田邸ですが、新宿御苑のように、白鷺の森の下に道路を通す以外方法はないのだろうと思っていますが・・・。
    都は決定を取り下げることはありませんので。
    http://www.next-city.com/main/modules/d3forum/index.php?post_id=849

    #975
    亀井 天元
    キーマスター

    Re: 国立駅から

    国立駅、外構を残しほぼ建物は立ち上がっています。
    建物配置はほぼ大学通りの軸線にあっています。
    屋根は赤より茶ですが、
    これくらいの色の方が安定しているだろうという感じです。
    これからの建築の存在に期待がかかります。

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